東海汽船は、5700トンの大型客船スーパーエコシップ「橘丸」を2014年7月から就航させる。
就航航路は東京~三宅島~御蔵島~八丈島航路に就航する。
三菱重工業の下関造船所で製造する橘丸は、ディーゼル主機関1基1軸+電動駆動プロペラ(アジマス推進器)のハイブリッド方式によって低燃費、低騒音、低振動を実現する。また、電子制御燃料噴射装置を搭載しており、排気ガス中のCO2とNOxを低減する。燃費節約や環境対策として「排ガスエコノマイザ」を装備する。
客室は個室需要に対応、特等席(2人乗員)を10室に増設する。特1等室の4人部屋をグループ・ファミリー向けに和室タイプとする。2等椅子席を廃止し、特2等寝台、2等和室を増席する。1等室・2等和室の各スペースで、隣部屋との間に衝立を設置する。
戦前から1973年まで活躍した先代の「橘丸」にも使われていたイエローオーカー色を基調とし、オリーブ色を織り交ぜたツートーンのカラーリングを採用する。
全長は118メートルで、総トン数が約5700トン。満載喫水が約5.4メートル。航海速力は約19ノット。定員は近海区域(八丈島まで)が約600人、沿海区域(御蔵島まで)が約1000人。