BASFジャパン smart forvision の電気エネルギー効率…室内を快適に明るく

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BASFジャパンは東京国際フォーラムにおいて、BASFの幅広いイノベーションを伝える“We create chemistry ワールドツアー Marketplace of Innovation”を開催。その会場に”smart forvision”を展示した。

BASFジャパン研究開発室の山下秀樹氏によると、このsmart forvisionは、大きく三つの技術の柱があり、それは、「多機能軽量構造、総合的温度管理、電気エネルギー効率」だとする。

そのうちの電気エネルギー効率について、山下氏は大きく2つの技術があるという。それは透明有機太陽電池(OPV)と、透明有機発光ダイオード(OLED)だ。

まず透明有機電池については、BASFでは色素増感型太陽電池を研究しており、その色素を提供している。このタイプの太陽電池は、「従来のシリコン系の太陽電池と比べ、天気の悪い条件でも発電することができます。しかし、この太陽電池でクルマを走らせるという目的のものではなく、例えば、車内の換気システムやマルチメディア、ラジオやオーディオといった計器類に使う電気を生成するものです」と述べる。

そして、透明有機発光ダイオードは、「太陽電池と組み合わせる形で六角形のセル、モジュールを組んでおり、その車内側に備え付けられ、両方ガラスのような、ほぼ透明な材料です」と話す。つまり、昼間は太陽の光を採り入れるサンルーフのような役割をし、夜は電気を点けると照明として使うことができるものだ。「この透明有機発光ダイオードは、標準的な省エネ型照明に比べ、50%以上効率がいいといわれています」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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