帝国データバンクが発表した2013年2月の企業倒産件数は前年同月比12.1%減の858件で、4か月連続で前年同月を下回った。
復興需要や設備投資の増加などを背景に、建設業が5か月連続で減少したことや、9地域中5地域で前年同月を下回り、うち4地域で20%を超える大幅減少だったことなどが要因。
負債総額は、同73.6%減の1662億5000万円で3か月連続で前年同月を下回った。負債トップは、農林振興事業の愛知県農林公社で227億円。前年同月に発生したエルピーダメモリなどの大型倒産の反動により大幅減少となった。
業種別に見ると、7業種中5業種で前年同月を下回った。なかでも、運輸・通信業(同31.7%減)、小売業(同21.6%減)、サービス業(同14.1%減)の3業種は2ケタの大幅減少となった。一方、製造業(同2.8%増)、不動産業(同27.8%増)の2業種は前年同月を上回った。
主因別の内訳を見ると、「不況型倒産」の合計は720件となった。構成比は83.9%で、前年同月を1.0ポイント上回った。