トヨタ自動車のインドネシアにおける車両生産会社であるPT. Toyota Motor Manufacturing Indonesia (TMMIN)は、カラワン第2工場の開所式を、現地時間3月15日、西ジャワ州カラワン市の同工場敷地内で実施した。
開所式には、ヒダヤット インドネシア共和国工業大臣、鹿取 駐インドネシア大使のほか、トヨタの専務、TMMINの野波雅裕社長らが出席。式典では岩瀬専務が、「トヨタは、インドネシアを大変重要な生産・供給拠点と位置づけている。このカラワン第2工場は、グローバルトヨタの今後の成長に欠かせない工場となり、今後インドネシアが、アジア地域のさらなる発展を牽引することを期待している」と語った。
TMMINの野波社長は、「カラワン第2工場の開所により、インドネシアトヨタのクルマづくりは、新時代を迎えた。インドネシア人メンバーのアイデアが盛り込まれた新工場で、インドネシアの人によって作られたインドネシアのためのクルマを生産する」と抱負を語った。
カラワン第2工場では、インドネシアのお客様のために開発した小型ハッチバックの「エティオス ファルコ」を生産し、販売を開始した。カラワン第2工場の立ち上がり時の生産能力は年産7万台、投資額は約330億円(約3兆3000億ルピア)、新規雇用は1100名程度。来年初めには、年産12万台まで能増する予定で、第1工場と合わせると年産25万台になる。
トヨタは、1971年インドネシアに販売会社PT. Toyota-Astra Motorを設立し、40年以上に渡ってインドネシアのユーザーに向け製品を提供してきた。同国の自動車市場は、昨年初めて100万台を超え過去最高を更新、トヨタの販売も初めて40万台を超え、着実に販売を伸ばしている。また昨年は、TMMINからアセアンや中近東諸国に、キジャンイノーバやフォーチュナーを6万台輸出し、生産・供給拠点としての重要性も高まっている。