国交省、常磐線の鉄道施設変更を認可へ…内陸側に移設

鉄道 行政
運休中の常磐線相馬~浜吉田間。一部の区間はルートを変更した上で運転の再開を目指す。
運休中の常磐線相馬~浜吉田間。一部の区間はルートを変更した上で運転の再開を目指す。 全 2 枚 拡大写真

国土交通省東北運輸局は3月15日、JR東日本が申請していた常磐線の鉄道施設の変更について、3月19日に認可書を交付すると発表した。運休中の相馬~浜吉田間はルートの一部を変更して再開を目指す。

日暮里駅(東京都荒川区)から太平洋沿いに北上し、岩沼駅(宮城県岩沼市)までの343.1kmを結んでいる常磐線は、2011年の東日本大震災で線路施設が損傷。3月17日現在も、福島第一原子力発電所の警戒区域内である広野(福島県広野町)~原ノ町(福島県南相馬市)間54.5kmと、津波の被害が激しかった相馬(福島県相馬市)~浜吉田(宮城県亘理町)間22.6kmが運休している。

このうち相馬~浜吉田間は、内陸側にルートを変更して運転を再開する方針が決まっているが、ルートの変更に際しては鉄道事業法に基づく事業基本計画変更の認可と、鉄道施設変更の認可を受ける必要がある。このため、JR東日本は事業基本計画変更の認可を2012年12月21日に受け、続いて鉄道施設の変更認可を申請していた。

計画によると、駒ヶ嶺~新地間のほぼ中間から内陸側に寄せたルートに変更し、3月16日に運転を再開した浜吉田駅の線路につなげる。途中の新地、坂元、山下各駅も内陸側に移設される。

《草町義和》

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