JR貨物2013年度事業計画、コスト削減の徹底で営業利益70%増を計画

鉄道 企業動向

JR貨物は2013年度事業計画を発表した。

2013年度は安全の確立・安定輸送の確保を前提に、鉄道事業の収支改善の取り組み、早期黒字化に向けて業務の仕組み、組織を抜本的に見直す。

鉄道事業では今春のダイヤ改正の効果を収支両面で最大限発揮できるよう取り組む。老朽化している車両、設備の代替えを進めるほか、新たに稼働する「新会計システム」を活用して月単位で鉄道事業、関連事業別に予算実績管理を行い、数値による経営管理とスピード感を持った改善策を実行する。

安全の確立ではATS装置の機関車への搭載、貨物駅構内への速度照査機能付ATS地上子の新設を推進する。運転士異常時対応訓練用シミュレーターを導入する。

安定輸送の確保では、輸送障害時の早期復旧、動物などの衝突事故対策を各旅客会社や沿線自治体と進める。新形式車両の投入や車両保全検討会実施による輸送障害の撲滅を図る。

コンテナ輸送の品質向上に向けてドライブレコーダー機能、吊り上げ脱線可能性検知機能を搭載したフォークリフトを導入する。新型コンテナも計画的に投入する。

更に一部基地配置見直しなどによる運転士運用効率の向上や車両運用の効率化、機関車・運転士運用計画システムを活用した効率的な運用計画も検討するなどしてコスト削減・輸送体制の刷新を図る。

このほか、新技術開発として津軽海峡線の新幹線共用走行用専用機関車EH800形式の試作車による走行試験の実施や次世代コンテナ車を開発する。

2013年度の営業収益は1526億円で、前年計画比1.6%減を予想する。コンテナ、車扱いとも運輸収入の減収を見込んでいるため。

ただ、コスト削減の徹底などで、営業利益は同70%増の68億円、経常利益は約7倍の34億円を計画する。当期純利益は今期7億円を計画していたが、2013年度は20億円を掲げる。

《レスポンス編集部》

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