【トヨタ クラウン アスリートG 試乗】最上級の走りと装備が織りなす世界観…島崎七生人

試乗記 国産車
【トヨタ クラウン アスリートG 試乗】最上級の走りと装備が織りなす世界観…島崎七生人
【トヨタ クラウン アスリートG 試乗】最上級の走りと装備が織りなす世界観…島崎七生人 全 7 枚 拡大写真

新型『クラウン』で唯一、3.5リットルモデルを用意する「アスリート」。その走りっぷりには、乗った瞬間から魅了される。

もちろん315ps/38.4kg-mの性能の、2GR-FSE型V6エンジンがパワフルさを存分に発揮してくれるからにほかならない。レクサスGS350に遠慮してか、スペック上は僅かだけ控えめの表記。が、アスリートでは新たに8速AT(GS350は6速AT)が組み合わせられる違いがある。このため“踏めば相当に速い”のは事実だが、ドライバーの意思に非常に従順に、アクセル操作に正確に応えながらパフォーマンスを発揮してくれるのが印象的だ。シフトアップはスパッ!と切れ味がよく、反対にシフトダウンもごくスムースに実行される。

心地よいエンジン音と振動を感じさせてくれるのもV6らしい。4気筒の軽妙さも悪くないけれど、走らせている実感を味わわせてくれるものだ。

18インチタイヤを履くサスペンションも、硬質な感触だが、エンジン性能と見合っていて、「アスリート」の世界観を文字どおり支える。3.5リットルを選ぶ気骨あるドライバーならすんなりと受け容れられるはずだ。

試乗車は最上級の「アスリートG」で、本革シート(ヒーター付き。後席はベンチレーション付き)、イージークローザー(前後ドアとトランクにも)ほか、目の肥えたユーザーをも納得させる充実した装備も魅力。オーナー自身がフラッグシップならではの走りと装備に浸ることのできる仕様だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  3. ホンダ『スーパーEV』世界初公開へ、小型EVで「運転の楽しさ」提案
  4. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
  5. 「欧州のカローラになりそう」ルノーの最新ハイブリッドコンパクトに日本のファンも熱視線!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る