デンソーは、3月23日から27日まで中国の同済大学と共同で、路車間通信を活用した交通制御システムの実証実験を中国江蘇省太倉市の公道で開始すると発表した。
実証実験では、路車間通信を活用して公共バスと路側のインフラ機器が通信し、バスが交差点で停止せずに通行するための最適な運行スピードや、バス停の発車タイミングを知らせることで、燃費改善およびCO2削減を図る。また、バスが信号機に接近した際に、状況に応じて交差点の信号を変更し、公共バスの優先通行を行う。
中国では、特に大都市で車両台数が飛躍的に増加したことにより慢性的な交通渋滞が発生し、公共バスの導入拡大が進められている。その中で、公共バスの定時運行や燃費改善が求められている。路車間通信は、車と信号などの路側のインフラ機器に無線通信機を搭載・設置し、車両情報や道路情報を通信することで、渋滞の緩和や燃費改善、衝突事故の防止に寄与する技術として期待されている。