三陸鉄道、通学客向けの片道定期券を発売

鉄道 企業動向
三陸鉄道北リアス線は、現在も小本~田野畑間で運休している。
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三陸鉄道(岩手県宮古市)は3月27日、「通学片道定期乗車券」を4月1日から発売すると発表した。指定された方向の列車のみ利用できる。

三陸鉄道は、三陸海岸沿いの北リアス線宮古~久慈間71.0kmと、盛~釜石間36.6kmの2路線を運営している第三セクター。2011年3月11日の東日本大震災で両線とも不通となり、現在も南リアス線全線と北リアス線小本~田野畑間が運休している。既に復旧している区間も通常より運行本数が少なく、往路では鉄道を利用できても、復路ではバスなどを利用せざるを得ない場合がある。こうしたことから、三陸鉄道は通学用に限り1年間限定で片道定期券を発売することにした。

通学片道定期券の設定区間は、既に運転を再開している北リアス線宮古~小本間25.1kmと田野畑~久慈間35.4km。4月4日から本格的に運行を再開する南リアス線盛~吉浜間21.6kmでも設定される。有効期間は1・3・6カ月の3種類。運賃は通常の通学定期券の4割引で、宮古~小本間は1カ月用の通学定期券1万8000円に対し、通学片道定期券は1カ月1万800円となる。

片道定期券は、指定された駅間の指定された方向のみ乗車できる。「盛-綾里」の片道定期券では、盛駅で乗車して綾里駅で下車する場合に利用できるが、綾里駅で乗車して盛駅に向かうことはできない。

発売期間は4月1日から2014年3月1日まで、利用期間は4月1日から2014年3月31日まで。南リアス線の盛、綾里、三陸、釜石各駅と、北リアス線の宮古、小本、田野畑、普代、陸中野田、久慈各駅で発売される。

《草町義和》

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