富士重工業の増田年男執行役員は、3月28日にニューヨーク国際自動車ショーで初公開した『XV クロストレック ハイブリッド』について、「現存するハイブリッドとは異なる方向で特徴のあるハイブリッドにしている」と強調する。
増田執行役員は「先行メーカーのハイブリッドは燃費を最重要開発テーマにしているが、スバルの商品が評価されているのはAWDであり、乗用車をベースとしたポテンシャルの高いSUVなので、SUVとしてのポテンシャルは一切我慢することなく、さらにハイブリッドで燃費という環境性能を付加した商品がベストだろうという考えのもとに開発した」と語る。
その上で「今回のモデルの競合車として具体的なものはないと思う。ハイブリッドという括りでいくと『プリウス』があるが、必ずしもスバルの持っているポテンシャルプラスハイブリッド、といったコンセプトの車ではない。お客様が比較する上では様々な車があると思うが、私どもの中ではある意味、現存するハイブリッドはそれをひとつのガイドラインとして、そうではない方向で特徴のあるハイブリッドにしている」と説明した。