パナソニック津賀社長、自動車事業に重点…2018年2兆円規模目指す

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パナソニックの津賀一宏社長
パナソニックの津賀一宏社長 全 5 枚 拡大写真

パナソニックの津賀一宏社長は3月28日の中期経営計画の発表で、今後重点的に力を入れていく事業として、真っ先に自動車事業をあげ、現在の1兆円から2018年には2兆円事業に育てる方針を示した。

「私はオートモーティブシステム社の社長を2011年3月まで務めていたこともあり、そのときに感じたことがある。それはわれわれのポテンシャルが非常に大きいということ。しかし、事業の壁というものがあり、それを乗り越えなければ、なかなかお客様にオールパナソニックとしてのポテンシャルを示すことができなかった」と津賀社長は振り返る。

そこで、今回新たに4つ設立した社内カンパニーの1社、AIS(オートモーティブ&インダストリアルシステム)社という会社に車載関連の事業をすべてまとめ、同時にAVCネットワーク社のなかにオートモーティブ開発センターというサポート部隊を新設した。

「ただ、それだけでは売上高を伸ばすのは簡単ではないと思う。自力での成長だと1兆5000億円ぐらいだが、M&Aを含めてさらに5000億円を上乗せしたい。2兆円になれば、独ボッシュやデンソーなどと並ぶ、立派なティアワン(一次部品メーカー)の規模になる」と津賀社長は説明し、こう付け加える。

「われわれは技術を持っているが、一次部品メーカーとしての経験が不足している。いくら良い技術を持っていても、その経験がなければ、自動車メーカーは不安で注文はしないと思う。そういう点をM&Aなどで補いたい」

《山田清志》

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