川崎重工、16万立法メートル型LNG運搬船を受注

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川崎重工業は、川崎汽船と16万4700立法メートル型LNG運搬船1隻の造船契約を締結したと発表した。

今回契約した船は、同社坂出工場で建造し、竣工は2015年末の予定。船は、中部電力のLNG輸送に投入される。

今回受注したLNG運搬船は、川崎重工が新開発した16万4700立法メートルのカーゴタンク容積を持つモス型LNG運搬船で、同タイプの船型としては2隻目の受注となる。

世界の主要なLNGターミナルへ入港可能な14万7000立法メートル型LNG運搬船の船体寸法を維持しながら、現在建設中の新パナマ運河を通峡可能なモス型の最大船型で、汎用性の高い船型として、船主のLNGトレードの多様化に対応する。

船は従来の14万7000立法メートル型LNG運搬船に比べ、カーゴタンク容積を約1万8000立法メートル増加させた上で、船体構造の最適化を徹底、船体重量の軽量化を実現した。水線下の船体形状の最適化を図ることで、推進性能を最大限に高めた。

主機関に実績のある川崎アドバンストリヒートタービンプラントを搭載することで、輸送効率に25%以上の大幅な改善を図っている。

LNG運搬船は、輸送中に自然に蒸発する天然ガス(ボイルオフガス)を燃料として利用しているが、技術進捗による燃料消費量の削減の結果、燃料として消費しきれない余剰ボイルオフガスの処置が新たな課題となっている。

LNG運搬船には、自社開発の防熱システム「カワサキパネルシステム」を改良することで、世界最少の0.08%/日のボイルオフレートを達成した。これにより、ボイルオフガスを無駄なく活用、環境性能、経済性に優れた船としている。

《レスポンス編集部》

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