農園大手のフェルダ・グローバル・ベンチャーズ・ホールディングス(FGV)とサイム・ダービーがコンソーシアム、バイオディーゼル・マレーシアを結成した。
バイオディーゼル・マレーシアはFGVが32%を、サイム・ダービーが23%を所有する。残りは農園会社やバイオディーゼル会社、投資家などが保有することになる。バイオディーゼル・マレーシアは2カ月後の事業開始を予定している。
マレーシア国内のパーム原油(CPO)の在庫量は240万トンとなっており、CPO価格の低迷につながっている。
政府は、バイオディーゼル・マレーシアの設立を通じて、バイオディーゼル「B10」の全国での利用推進を進める計画だ。原油供給が枯渇することを見込み、原油への依存を軽減する方針だ。
FGVのサブリ・アフマド会長兼最高経営責任者(CEO)は、バイオディーゼル・マレーシアの設立がパーム油産業の再生につながることを期待するとコメント。パーム油精製プラント建設などに2008年以降、多額の投資をしてきたが思うようなリターンは得られていないと明らかにした。