3月27日、米国で開幕したニューヨークモーターショー13。ホンダ・ブースの主役は、北米向け『オデッセイ』の2014年モデルだ。
北米向けオデッセイは、日本仕様よりも、ボディサイズがひと回り大きい専用の車体が特徴。1994年デビューの初代オデッセイは、日本仕様と同一だったが、1999年に登場した2代目から、ホンダは北米専用モデルを開発。日本市場には、『ラグレイト』として輸入されたことで知られる。
2005年には、3世代目へモデルチェンジ。そして2010年6月、現行の4世代目モデルが発表された。ニューヨークモーターショー13で初公開された2014年モデルは、現行型のデビュー以来、初の大幅改良モデルだ。
2014年モデルでは、内外装をリニューアル。フロントグリルやバンパーのデザインは新デザインとなり、アルミ製ボンネットフードは、彫りをいっそう明確に。アルミ製フロントフェンダーも採用。リア周りでは、LEDテールライトを装備。インテリアは、センタースタックの形状を一新。新型『アコード』で初導入の「ホンダリンク」を拡大採用し、コネクティビリティを高めている。
しかし、内外装の変化以上にホンダがアピールしたのが、「Shop-Vac」ブランドと共同開発した車載掃除機、ホンダ「VAC」。これは最上級グレードの「ツーリングエリート」に標準装備されたアイテムだ。アメリカンホンダは、「自動車メーカーで車載掃除機を純正採用したのは、ホンダが初めて」と説明する。
掃除機は、普段は荷室のサイド部分に収納されている。ホンダVACは、紙パックやフィルターを使わない方式。エンジンが始動している限り連続使用できるが、エンジンを切った状態でも、最大8分間使える。アメリカンホンダによると、強力な吸引力で車内の隅々まで掃除できるという。
掃除機を自動車に標準で組み込むという、今までありそうでなかったアイデア。ニューヨークモーターショー13の会場では、ホンダは実際に掃除機を使い、画期的装備であることをアピールしていた。