3月27日、米国で開幕したニューヨークモーターショー13。米国の自動車大手、クライスラーグループのSRTブランドのブースでは、『バイパー TA』が初公開された。
同車は、2014年モデルのSRT『バイパー』に設定された新グレード。車名の「TA」とは、タイム・アタックの意味。公道走行に必要な法規を満たしながら、サーキットでコンマ1秒を削るために、各部をチューニングしたスパルタンモデルだ。
サスペンションは、サーキットで最高の性能を発揮するようにチューニング。タイヤはピレリ製のPゼロコルサで、超軽量アルミホイールと組み合せた。ビルシュタイン製の「Damptronic」サスペンションは、2モードが切り替え可能。
ダンパー、スプリング、スタビライザーもサーキット向けの設定に変更。アルミ製のXブレースは、カーボンファイバー製ブレースに置き換え。ねじり剛性は、50%引き上げている。ブレーキはブレンボ製だ。
外観は、フロントリップスポイラーやリアスポイラーを追加して、エアロダイナミクス性能を向上。ボディカラーには、専用のクラッシャーオレンジが用意される。このボディカラーは、33台のみの限定生産になる。
搭載エンジンに変更はない。8.4リットルV型10気筒ガソリンエンジンは、最大出力640ps、最大トルク83kgmを発生。0‐96km/h加速は3秒以下、0‐400m加速は11秒台半ば。最高速は331km/hの実力だ。
SRTブランドのラルフ・ギレス社長兼CEOは、「バイパー TAはサーキット派に向けたモデル。彼らの楽しみを新たな次元へと高めるだろう」とコメントしている。