国土交通省は4月5日、札幌市が提出していた軌道運送高度化実施計画を認定すると発表した。
軌道運送高度化実施計画の認定は、富山市内路面電車環状線化計画以来、5年ぶりとなる。
札幌市は昨年12月14日に大臣認定を申請、4月8日付けで認定される。2013年度から2020年度にかけて路線のループ化、新型低床車両の導入、既設線を整備する。事業費は約59億円。
路線のループ化では、サイドリザベーション方式による制振軌道を新設する。西4丁目・すすきの停留所を改良するとともに、狸小路停留所を新設する。
また、新型バリアフリー対応の低床車両を導入する。全長は約17メートルで定員は71人。
既設設備の整備では停留所のバリアフリー化、制振軌道化を推進する。
今回の整備で経路を変更する既設線利用者は平均で約12分間短縮できるほか、魅力のにぎわいのある都新の街づくりにも貢献するとしている。