【MINI ペースマン FFモデル 試乗】イメージから乖離してない点に好感…島崎七生人

試乗記 輸入車
MINI ペースマン
MINI ペースマン 全 6 枚 拡大写真

ごく個人的な感想だが、同じ派生モデルでも『クロスオーバー』のやや大味に感じる走りっぷりには抵抗感があった。が、『ペースマン』なら、ミニ一族として受け容れてもいい…と思った。

とくにFFモデルのサパサパッとした乗り味、身のこなしは、さわやかであり適度な重厚感もあり…と納得の行くもの。アイポイント(とヒップポイント)の適度な高さは、BMWの各セダンから乗りかえても違和感がない。というか、ベースのハッチバックが、いかに低いポジションかを再認識させてくれる。

6000rpm台中盤まで回してよい1.6リットル直噴ツインスクロールターボは、こなれた回転フィール。6速ATがリズミカルに性能を引き出しながら、快活にクルマを走らせる。

標準デザインのシートは、オプションのラウンジシート(縦パターンが入る)より“面”で身体を支えるスポーティな雰囲気。元MINI・オーナー(R53パークレーン)としては、パワーウインドスイッチが、こだわりのトグルスイッチではなくなった点は残念に思えた(たとえ不便でもわざわざ腕を下に延ばして操作するのはミニの“流儀”だった)。またせっかくのセンターメーター内のモニターなのだから、ここにナビの地図も表示させたい…とも返す返す思う。とはいえ、くどいが「クロス…」ほどミニのイメージから乖離していない点に好感が持てる。 

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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