京阪電鉄は、2013年2月7日20時45分、京津線上栄町駅~浜大津駅間で発生した車両脱線事故について、当事故原因の調査、並びに安全対策を策定し、4月9日に発表した。
事故発生原因は、事故現場付近における以下の諸要因が複合し、内軌側車輪が護輪軌条に乗り上がり、脱線に至ったものと推定。
・護輪軌条と内軌側車輪の浅い角度での接触
・動的軌間変位による内軌側横圧負担の増大
・平面性変位による内軌側車輪の輪重抜け
(調査結果から、運転操作・車両には問題がなかったと判断)
事故要因究明結果から、緊急対策として、軌道整備、事故現場付近通過時の制限速度の変更、特別態勢による事故現場付近の護輪軌条への塗油の実施および軌道状態の監視などの処置を施す。
抜本対策として、内軌側車輪との接触面が垂直に近い護輪軌条への交換(実施済み)、外軌交換ならびに締結装置修繕および増強(現在実施中。4月下旬完了予定)、併用軌道急曲線部分の管理基準強化などの対応を図る。