三菱重工、欧州のターボチャージャー生産子会社の社名を変更

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三菱重工、欧州のターボチャージャー生産子会社の社名を変更
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三菱重工業は、ターボチャージャーとエンジン事業の欧州拠点であるMHIエクイップメント・ヨーロッパの社名を「ミツビシ・ターボチャージャー&エンジン・ヨーロッパ」に変更した。

社名変更を機に、ターボの需要が堅調な欧州市場に加え、アフリカを始めとする新興国市場での事業拡大を加速する。

欧州ターボ子会社は、三菱重工100%出資の現地法人で、ターボチャージャーの設計・製造・販売・サービスと発電用・舶用・産業車両用などのエンジンの製造・販売・艤装・据付・サービスを手掛ける。従業員数は約770人。

同社は当初、ターボチャージャー、発電用・舶用・産業車両用などのディーゼルとガスエンジンの販売・サービス拠点としてスタートした。ターボチャージャー事業は、1991年以降、生産設備を導入・増強するとともに、現地調達の拡大、設計機能の取り込みを行うことで事業が急速に拡大した。現在では、製造・販売数量で国内の主力拠点である相模原工場を凌ぐまでに成長し、欧州市場でプレゼンスを確立している。

今後も欧州市場では、環境規制対応のため、ターボの需要拡大が見込まれ、修理・交換などのサービス需要も高まっていることから、これらに対応する事業展開を進める。

エンジン事業についても、販売・サービスを通じて欧州市場で信頼を得るとともに、2004年にフランスのアルザス市に同社グループとなる製造会社MHIエクイップメント・アルザスを設立し、ワルチラ フランスのエンジン工場の主要設備を買い取って、三菱重工の技術指導と品質管理のもとにエンジンを生産し、高い評価を獲得している。

また、従来のエンジン単体の販売から付加価値の高いディーゼルとガスエンジン式発電セットの販売に事業の重点を移し、欧州市場に加え、アフリカなどの新興国市場の開拓も推進している。

三菱重工は、ターボチャージャー、エンジンともに世界最適の生産・調達体制の構築を目指している。ターボチャージャーは、日・欧(オランダ)・アジア(タイ、中国)の3極に、2014年には米国の生産拠点も加わる計画で、フレキシブルな生産融通体制を確立する。

エンジンは、日・欧(フランス)・アジア(インド、中国)の3極をフルに機能させることで、さらにグローバルに顧客の要望に即応できる体制の構築を推進する。

《レスポンス編集部》

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