ヤナセ井出社長「全天候型持続成長企業の実現に向けアフター事業を強化」

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ヤナセの井出健義社長
ヤナセの井出健義社長 全 6 枚 拡大写真

ヤナセの完全子会社で部品販売や輸入自動車部品の販売や板金塗装/修理を手がけるヤナセオートシステムズは4月12日、埼玉県三郷市に「三郷事業所」を開設した。アフター事業強化の背景には、新車販売だけに頼らない、安定したディーラー経営を目指す同社の方向性が見えてくる。

ヤナセの井出健義社長は、「当社は周囲のビジネス環境に左右されない、全天候型の持続成長企業を目指して取り組んでいる。新車販売はもちろん重要なビジネスだが、たとえば08年のリーマンショックでは販売が40%ダウンしたり、震災の影響で大きく売上が落ち込んだこともある」と新車販売は変動の大きいビジネスであると説明する。

「その一方で、修理や点検整備などの保有をベースにしたバリューチェーンのビジネスは安定性が高い。フローの新車販売に対して、ストックのバリューチェーンを発展させていくことで、全体のディーラー経営の安定につなげていきたい」と井出社長。

ヤナセオートシステムではトランスミッションのリビルドパーツの扱いを強化したり、今回の三郷事業所のように大きなダメージを受けた車両の板金塗装にも対応するなど、中小の工場では対応が難しい修理を可能としていることをアピールする。

さらに、アフターマーケット向けパーツ販売事業についてはヤナセディーラーで扱うブランドにとどまらず、ジャガーやポルシェ、あるいはアルファロメオといった輸入車ブランドにも対応して顧客の幅を広げていくという。同社では、三郷事業所を北関東の重要拠点と位置づけ、技術者の育成や取り扱い部品の拡大により、保有をベースにしたビジネスをより拡大していく狙いだ。

《北島友和》

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