【ジャガー XJ 3.0プレミアムラグジュアリー 試乗】モダンで知的な走りは3リットルでも健在…島崎七生人

試乗記 輸入車
ジャガー XJ 3.0プレミアムラグジュアリー
ジャガー XJ 3.0プレミアムラグジュアリー 全 6 枚 拡大写真

かつてクラシカルな持ち味で存在感を発揮したジャガー『XJ』。現行モデルでは一転、同クラスのサルーンのなかでも、ひと際モダンで知的な雰囲気をもつ。

2013年モデルでは『XF』と共通の新エンジン2機種が加わった。今回試乗したのはV6の3リットル・スーパーチャージャー。ZF社製8速AT(8HP70)と組み合わせられ340ps/450Nmの性能を発揮。アイドリングストップも盛り込まれた。

同じエンジンを搭載する『XF』には試乗済みで、思いがけず迫力に満ちた性能と音に感銘を覚えた。果たしてコチラの『XJ』ではどうか? と走らせると、あくまでジェントルでエレガントな“物腰”なのが印象的。従来の5リットルV8エンジンの後継の位置づけらしく、加速はなめらかだが十分に速く、排気音も含めたメカニカル音や振動の伝わり方の小ささは『XJ』に似つかわしい。『XF』の3リットル車とは、かなり趣が異なるのだった。始動用に専用バッテリーを搭載するというアイドリングストップも、まったくストレスなくスッと止まり、サラッと始動する。

もちろん乗り味はしなやかのひとこと。ワインディングだろうと、やや荒れた路面だろうと、涼しい顔で高い快適性を保つ。

試乗車は、なめしの効いたオフブラックの革内装+ピアノブラックパネル。オーソドックスながら、心地いい空気感を作る。オンもオフもアクティブにこなす大人のためのサルーン…などと言ったら、新しい『XJ』に対していささか古めかしい表現だろうか?

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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