WRCは4月14日のラリーポルトガル最終日、フォルクスワーゲンのセバスチャン・オジエが勝利し、同ラリーでのハットトリックの偉業を達成したことを伝えた。
オジエはこの日、2位のトータル・アブダビチームのドライバー、ミッコ・ヒルボネンのシトロエン『DS3』に58.2秒の差をつけて勝利し、FIAドライバーズ・チャンピオンシップ・ポイントで合計102ポイントとなり、2位のヒルボネンとの差を54ポイントに広げた。
今日の勝利はワールド・ラリー・チャンピオンシップではオジエにとって9回目、ポルトガルでは2010年と2011年の勝利と合わせて三連覇を達成することとなった。
そして今回の勝利を得る為に彼はエネルギーを奪うウィルスと、ほとんど彼のリードを失いかけた日曜日の朝のトランスミッションの問題を乗り越えなければならなかった。
「今回はパーフェクトな結果だった。この週末は我々にとって本当に複雑なものだった。自分は月曜日にここへ来て、ラリーができるかどうか確信がなかった。(病気で)完璧にだめになっていた。チームは素晴らしい仕事をした。なぜならこれはとてもラフなラリーで、我々は多くの小さな問題を抱えていたからだ。彼等はレースの全体で車を修理することに成功した。大きなお祝いを送りたい」と勝利したオジエは語った。
フォルクスワーゲンは日曜日のコンペティションを、ヤリーマティ・ラトバラがもう一台の『ポロR』で前日に2位だったことから、1番手と2番手で開始した。しかしオジエと同じく、ラトバラはオープニングステージでトラブルに見舞われた。破損したドライブシャフトにより4分以上を失い、彼のポジションをヒルボネンに譲ることとなった。
「タフなラリーだった。表彰台に上がれたことは上出来だったが、今週末のペースには満足していなかった。我々には十分な速さがなかったので、改良しなければならない」とヒルボネンは語った。
3位に入賞したラトバラは、「3位は自分にとってフォルクスワーゲンでの最初の表彰台。それに関しては幸せだ。パワーステージで本当に良い走りができて、このラリーに満足を感じている。今年はこれまで、自分はタクシーモードに入っていたと思う。アルゼンチンから先は、勝利のために戦う位置に留まるようにしたい」とした。