横浜ゴム、商用車用タイヤの空気漏れを抑制する新インナーライナー技術を開発

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偏平タルクの顕微鏡写真(1万倍)
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横浜ゴムは、トラック・バスなど商用車用タイヤの空気圧保持能力を大幅に向上する新インナーライナー技術を開発したと発表した。

新インナーライナーは従来と比べて空気漏れを約30%抑制することができるため、タイヤを設計する上で、空気圧保持能力の向上や軽量化が可能となる。同社では、2013年4月から国内工場で生産するタイヤに採用し、海外工場へも順次展開していく。

インナーライナーはチューブレスタイヤの内面を覆うゴムシートで、タイヤからの空気漏れを抑制する役割を果たす。新インナーライナーは「タルク」という鉱物の特長である板形状をそのまま微粒子化した「偏平タルク」をゴム内に層状に配合。この「偏平タルク」が空気の透過経路をブロックすることで空気漏れを大幅に抑制することに成功した。

タイヤの空気圧低下は、転がり抵抗の増大による燃費の悪化に加え、摩耗性能や安全性に悪影響を及ぼすことから、横浜ゴムは空気漏れを抑制するインナーライナー技術の研究・開発を進めている。2009年には乗用車タイヤ向けの新素材インナーライナー「エアテックス アドバンスド・ライナー」を発表し、低燃費タイヤやコンフォートタイヤなどに採用している。

《纐纈敏也@DAYS》

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