三井造船、舶用電子制御式ガスインジェクションディーゼル機関のデモを実施

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三井造船、舶用電子制御式ガスインジェクションディーゼル機関のデモを実施
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三井造船は、商船三井の協力を受け、国内で初めて天然ガスを燃料とした舶用電子制御式ガスインジェクションディーゼル機関(ME-GI)のデモンストレーション運転を実施した。

デモ運転で、現在の商船に搭載されている油焚きディーゼル機関と同様の信頼性を確認したとしている。

今回のデモ運転は、三井造船が受注した油炊き電子制御ディーゼル機関を一時的にME-GIに改造し、実施した。

従来、舶用ディーゼル機関の燃料は重油が主体だが、環境負荷が低く、シェールガス開発によって近い将来、経済面でも魅力的となる天然ガス燃料が注目されている。三井造船は、1994年に千葉事業所内に低速ガスインジェクションディーゼル機関(GIDE)発電設備を完成、ガス焚き低速ディーゼル機関による発電事業を行うとともに、LNG(液化天然ガス)運搬船の推進機関に採用するため、機関の信頼性の検証、運転ノウハウを蓄積してきた。

ME-GIは、この経験を基に、電子制御、環境対策などの最新技術を融合した機関で、今後、LNG運搬船を皮切りに多くの一般商船に採用されると見て、開発に注力している。

また、2011年7月には、このME-GIを推進機関に採用し、燃費・CO2排出量を30%削減したLNG運搬船「Double Eco MAX」を開発、市場投入した。

今回のデモ運転の実施により、ME-GI機関の製造・運転体制、ガス供給システムを含めた統合的な制御システムを確立したとしている。今後、ME-GIを搭載する船舶の販売・供給体制も整え、環境に優しく経済性の高い推進システム、船舶を顧客に提供していく構え。

《レスポンス編集部》

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