バーレーン・インターナショナル・サーキットがF1カレンダーに加わった2004年以降8度のグランプリが開催され、独特の難しさのあるサーキットという評価はすでに定着した。今週末の戦いも予想不能の混戦となるのは間違いない。
湾岸地帯特有の砂塵はエンジンにとって苛酷であり、砂漠地帯の熱気ゆえの冷却問題も重大だ。ロングストレートと低速コーナーが混在するバーレーンは、シーズン中でも最もブレーキに厳しいレースでもある。
2013年シーズンはタイヤ支配の状況がすでに明らかになっているが、加えて当地の砂塵はグレイニングを加速するバーレーン特有の変数となるだろう。高速セクションと低速セクションのミックスは、セットアップは妥協を探らざるを得ない。
F1チームにとっては等しく容易ならざるレースがバーレーンなのだが、中国GPのアロンソ優勝という実績を持つフェラーリはある程度の自信を抱いていることは間違いない。アロンソがバーレーンGPで2005、2006、2010年と3度の優勝を経験していることがフェラーリ自信の根拠であり、チームメートのフェリペ・マッサも2007年、2008年と2度優勝していることもまた然りだ。
他方でレッドブルのセバスチャン・ベッテルは、中国GPで4位だったものの、ドライバーズタイトルは現在首位。タイトル2位は、中国GPで2位となったキミ・ライコネンで、トップとの差は3ポイントだ。