【フォード フォーカス 試乗】素性は良い、価格設定に再考の余地あり…河村康彦

試乗記 輸入車
フォード・フォーカス
フォード・フォーカス 全 15 枚 拡大写真

右ハンドル仕様でもドライビング・ポジションはごく自然。国際規格(ISO)に準拠しないステアリング・コラム右側配置のウインカーレバーも、日本車から乗り換える人には好都合だ。

エンジンはオーソドックスな2リッターの直噴方式だが、6速DCTとの組み合わせにより得られる動力性能は、微低速シーンでの滑らかさや絶対的な加速力なども含め不満ナシ。ただし、まずはセレクターで『S』レンジをチョイスし、ノブ脇のシーソースイッチを操作するというシーケンシャル・モードのロジックは扱いづらい。

フットワークは非凡で、路面を問わず接地性に優れると共に、舵の正確性も印象的。ただし、日本仕様の”スポーツサスペンション”が、快適性面でやや悪影響を及ぼしている印象は否定出来ない。

かくも”素性”の良さは理解出来るモデルだが、メルセデスベンツ『Aクラス』やボルボ『V40』のスターティングプライスを上回る価格には、再考の余地がありそうだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

河村康彦
1960年生まれ。自動車専門誌編集部員を経て、1985年よりフリーランス活動を開始。現所有車はポルシェ・ケイマンS、スマート・フォーツー、VWルポGTI(ドイツ置き去り…)

《河村康彦》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. いすゞ『ギガ』など大型・中型トラック1万6780台をリコール…シートサスペンション不具合
  2. カスタムカーの祭典、愛知で初開催!「オートメッセ in 愛知 2025」7月26-27日
  3. トヨタ『SORA』にリコール…ワンマンバスの構造要件を満足しないおそれ
  4. ケーニグセグ、1625馬力の新型ハイパーカー『サダイアズ・スピア』発表
  5. オートバックス、中古カー用品買取サービス開始…全国600店舗で
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る