川崎重工業は、神戸工場で伊藤忠商事向け58型ばら積運搬船「フローレンス K」の命名・進水式を実施した。
新造船は、川崎重工が新たに開発した58型ばら積運搬船の28番船で、進水後岸壁にて艤装工事を行い、今年6月に竣工し、船主に引き渡す予定。
船首楼付き平甲板型で、穀類、石炭、鉱石、鋼材などの貨物が積載可能な5船倉を持つ。各ハッチカバー間の船体中心線上に4基の30トンデッキクレーンを装備しており、荷役設備の無い港湾でも荷役作業が可能。
また、省燃費型ディーゼル主機関、高効率タイプのプロペラ、川崎重工が開発したカワサキフィン付きラダーバルブと抵抗の少ない滑らかな船首形状を採用し、推進性能を向上させることで燃料消費量の低減を図った。
主機関の川崎-MAN B&W 6S50MC-C7ディーゼル機関と発電機用エンジンは、海洋汚染防止条約によるNOx排出量二次規制に対応している。定員は25人。