ポルシェは4月20日、中国で開幕した上海モーターショー13において、『パナメーラ』の大幅改良モデルをワールドプレミアした。
改良モデルのハイライトといえそうなのが、ホイールベースを延長したロングボディ、『エグゼクティブ』の追加設定。中国では富裕層の間で、ロングホイールベース車に対するニーズが高い。アウディは『A6』と『A4』、メルセデスベンツは『Eクラス』、BMWは『5シリーズ』に中国専用のロングホイールベース仕様を用意。ポルシェもこの流れに従い、上海モーターショー13において、パナメーラのエグゼクティブを初公開した。
ロングホイールベース仕様車のエグゼクティブは、『パナメーラターボ』と『パナメーラ4S』に設定。ホイールベースを150mm長くしたことで、後席の足元がさらに広くなり、快適性が高められた。中でもリアシートの快適性をとくに重視。ポルシェによると、革新的なエアサスペンションを採用し、卓越した走行快適性とポルシェならではのドライビング特性を両立しているという。
また、『パナメーラS』とパナメーラ4Sは、エンジンをダウンサイジング。従来の4.8リットルV型8気筒自然吸気に代えて、3.0リットルV型6気筒ツインターボを積む。V8比でパワーは20ps向上。それでいて、燃費性能は18%改善させた。
大幅改良モデルでは、全車が外観をフロントを中心にリファイン。大型化されたエアインテークやヘッドライトに流れるラインが目を引く。サイドでは、より後方に傾斜したウインドウスクリーン採用。テールゲートも変更され、広くなったリアウインドウがワイドでスポーティなイメージを強調。また、幅の広いスポイラーなど、リアセクション全体のデザインが見直され、新鮮さをアピールしている。