4月24日、三菱自動車の『アウトランダーPHEV』で発生したバッテリーの不具合は、バッテリーを製造するリチウムエナジージャパンの製造ラインに導入された、スクリーニング検査の行程における人為的ミスとの調査結果を公表した。
問題となるスクリーニング検査は、アウトランダーPHEVの生産が始まる同時期の、2012年12月から導入されたもの。原因調査では、作業時になんらかの人為的ミスにより、過大な衝撃が加えられたことにより、部品の一部の変形や金属片発生による内部短絡を起こし、不具合が発生したとの結論に至った。
同社の中尾常務取締役は「我々も行程の監査は行っていたが、人為的なミスが発生する行程を我々が突き止められなかったのは事実。今後は、そういったリスクを排除することを働きかけていきたい」との見解を示した。
スクリーニング検査が導入される以前に製造された、軽自動車の『i-MiEV』、『MINICAB-MiEV』に関しては、リコールの対象とはならない。中尾常務取締役は「(問題が発生した検査とは違い)人を介さない行程で作られたもの」と、問題がないことを強調した。