【SUPER GT 第2戦】ポール獲得は中嶋一貴組レクサスと2戦連続のBRZ

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
第2戦のポールシッターたち。左からGT500の中嶋一貴、ジェームス・ロシター、GT300の山野哲也、佐々木孝太。
第2戦のポールシッターたち。左からGT500の中嶋一貴、ジェームス・ロシター、GT300の山野哲也、佐々木孝太。 全 12 枚 拡大写真

SUPER GTシリーズ第2戦の舞台は富士スピードウェイ。28日に公式予選が実施され、晴天のもとでの戦いを制してポールポジションを獲得したのは、GT500クラスが中嶋一貴組レクサス、そしてGT300クラスは2戦連続となるスバルBRZだった。

ゴールデンウイーク恒例の富士戦は、今年は28~29日という日曜~月曜の日程で開催。予選はQ1~Q2の2段階ノックアウト方式で行なわれ、GT500ではブリヂストン装着のレクサスSC430勢が優位に戦いを進めた。そのなかでポールを獲得したのが、ジェームス・ロシターがQ1を、そして一貴がQ2を担当した#36 PETRONAS TOM’S SC430である。

他車のトラブルにより赤旗中断、実質的に残り5分での勝負となったQ1で見事に突破を決めたGT500初年度のロシターが「マシンはとても良かった」と言えば、シリーズ戦ではGT500初ポールとなった一貴も「文句のつけようがない仕上がり」と、マシンのセットアップには両者とも満足な様子。「(いいマシンを用意してくれた)チームのためにもポールを獲得できて良かったと思います。明日も一番前で戻ってこられるよう、頑張りたい」と、一貴はGT500自身初優勝を見据える。

2位もブリヂストン装着のレクサスで、#39 DENSO KOBELCO SC430(脇阪寿一&石浦宏明)。ニッサン勢最上位は3位の#23 MOTUL AUTECH GT-R(柳田真孝&R.クインタレッリ/ミシュラン)、ホンダ勢では#18 ウイダー モデューロ HSV-010(山本尚貴&F.マコヴィッキィ/ミシュラン)の8位が最高だった。

GT300では、同僚の山野哲也(Q1担当)も絶賛するほどの走りをQ2で披露した佐々木孝太が、#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(ミシュラン)を開幕2戦連続ポールに導いた。「すごくいい仕上がり。タイヤとのマッチングもいい」と言う佐々木は、扁桃腺が腫れて高熱を出し、水曜まで4日間ほど入院していたそうだが、病み上がりとは思えぬ快走だった。決勝では、ポール・トゥ・5位に終わった開幕戦の雪辱を期すが、佐々木はやや控えめに「表彰台に上がりたいですね」と話している。

GT300の2~3位は、ともにブリヂストンを履くホンダCR-Zの2台。#16 MUGEN CR-Z GT(武藤英紀&中山友貴)が 2位で、#55 ARTA CR-Z GT(高木真一&小林崇志)が3位。

GT300クラスは近年、世界各国の自動車メーカーが集い競う場ともなっているのだが、この日は参戦メーカーのひとつであるBMWが、2台の市販車のジャパンプレミアを富士の場内で実施した。お披露目されたのは「M6グラン クーペ」と「M3クーペ DTM Champion Edition」で、後者は昨年のDTMにおけるBMWの復帰即王座獲得(3部門独占)を記念した限定車。DTM通算勝利数と同じ54台のみの生産で、そのうち10台が日本に導入されるとのこと(希望小売価格は1263万円)。今後もSUPER GTがこういった場に活用されていきそうである。

注目の決勝レースは、今季シリーズで2番目となる長丁場の500km(110周)。祝日である翌29日の午後2時スタート予定だ。

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 狭い道! 制限1.9mだが何かがおかしい…東京都小金井市
  2. 4億円オーバーのV12エンジン搭載「完全アナログ」なハイパーカー登場!
  3. ポルシェ、新型『911カップ』発表…520馬力にパワーアップ
  4. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  5. マッスルカーにはやっぱりエンジン!新型『チャージャー』登場に「センス抜群!」「これなら日本でも」など反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る