インディカーは5月2日、バラクーダ・レーシングがブラジルのサンパウロで開かれるイタイパーバ・サンパウロ・インディ300に向けてレースカーや機材と共に移動を行う様子を紹介した。
輸送を担うブライアン・ハータ・オートスポーツ(BHA)による、ブラジルへの移動はトヨタ・グランプリ・オブ・ロングビーチが終了して間もなく行われた。チームはインディアナポリスの本部で数日を費やして機材を梱包し、輸送車に積み込んだ。4月25日の木曜日に貨物輸送の為の計量を行い、1カーチームのリミットである9000ポンドを下回ることに成功した。
■4月26日(金)
チームの輸送車は、昼までにはI-465をインディアナポリス国際空港に移動し、そこでインディカーの後方業務プロバイダーのSOSグローバルによって、2機の747貨物輸送航空機に機材が搬入されることとなる。そして20分後、チームのメインのレースカーを特別にデザインされたラックに積み込み、その後計量ステーションで全ての機材が積み込まれた状態で計量が行われ、チームの総重量が重量制限を大きく下回っていることを確認した。チームのクルーはここで仕事が一旦終了し、数日間の休暇を過ごすこととなる。
■4月28日(日)
SOSグローバルはアトラス航空との契約によって、インディアナポリスからヴィラコッポス-カンピーナス国際空港(VCP)への5000マイルの旅を行う。2機の747貨物輸送機の内の最初の1機がこの日の朝に空港に到着し、2機目の航空機は午後に到着した。BHAの車と機材は早朝の出発を予定している2番目の航空機に積み込まれたが、機械的な故障で飛行機のフライトが数時間遅れることとなった。しかし予定表はこうした遅れを考慮してあるので、問題はなかった。
■4月29日(月)
1機目の貨物輸送機がVCPに到着し、陸上要員とブラジルの後方業務会社のSAXが飛行機から荷下ろしを行い、そこからトラックに機材を積み込んでサンパウロ・インディ300のホームであるアンヘンビ・パークへ約1時間の旅を行うことになった。最初の輸送隊は午後8時にサンパウロの渋滞を通り抜ける手助けをしてくれる地元警察のエスコートで、アンヘンビ・パークへと出発した。その間に2番目の飛行機は、最初の飛行機が機械的な故障の為に別の飛行機に入れ替えとなり、荷物の積み替えなどを行い、予定よりほぼ9時間遅れでインディアナポリスを出発した。
2機目の貨物輸送機は9時間半後にサンパウロに到着し、1機目の時と同じ手順で荷下ろしと積み込みが行われ、第2の輸送隊は真夜中にアンヘンビ・パークに向けて出発した。
■4月30日(火)~5月1日(水)
インディカーのオフィシャルが荷物と共に到着し、チームの機材を扱うクルーも29日の朝、サーキットに荷物と共に到着した。
アレックス・アグリアーニの車を含むメインの車が最初に荷下ろしされ、フォークリフトによって注意深くチームの仕事場に輸送された。チームのスペアパーツと機材で満たされた輸送用木枠も同じくチームの仕事場に搬入され、5月1日に出発したクルーを待つこととなった。予定通りであれば、クルーと機材は木曜日にガレージがオープンされた時に再会することとなる。
■5月2日(木)
ガレージは昼にオープンされ、BHAの基幹要員がサーキットに到着すると共に、荷解きが行われ、車の準備が開始された。