JST、熱電変換素子と燃料電池を組み合わせた排ガス発電システムの開発に成功

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JSTは5月7日、独創的シーズ展開事業「委託開発」の開発課題「熱電シナジー排ガス発電システム」の開発に成功したと発表した。

同開発課題は、産業技術総合研究所先進製造プロセス研究部門 機能集積モジュール化研究グループ 藤代芳伸研究グループ長の研究成果をもとに、平成18年3月から平成24年3月にかけてアツミテックに委託し、企業化開発を進めていたもの。

今回、排ガスに含まれる微量な未利用燃料で発電できる新しい燃料電池を開発し、熱電変換素子と組み合わせることで、排ガスから電気エネルギーを効率的に取り出すことに成功した。具体的には、排ガス中の未燃焼成分である水素などから、開発した固体酸化物形燃料電池(SOFC)で電気を取り出し、さらに排ガスやSOFCの発熱を利用して熱電変換素子から電気を取り出した。

実際に、オートバイのエンジン排気口に設置し、その機能と発電性能を実証した結果、400ccのエンジンが出す排ガスエネルギーの2.5%を回収することを確認。これは、オートバイなどに搭載され、ライトなどの電気をまかなっている400W級の発電ユニットの性能に相当する。

JSTは今後、SOFCと熱電変換素子の発電バランスを含め、商品仕様を検討。2015年を目処に商品化を目指す。

《村尾純司@DAYS》

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