トヨタ豊田社長「レクサスに足りないものは歴史とストーリー」
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その手始めにトヨタ社長自身がレクサス事業の担当になった。「私自身、トヨタのトップである。そしてテストドライバーを兼ね自らハンドルを握る。そのうえ、こういう名前で生まれた人間である。これらのコンテンツがストーリーづくりに貢献できるのではないか」とその理由を話す。
なにしろブランドをつくるのには時間がかかる。そしてその間、レクサスについてさまざまな出来事が起こる。しかも、それはいい話ばかりではない。そうしたときに、他の人では耐えられないということなのだろう。
「私はこの4年間、メディアの皆さんから相当なトレーニングを受けてきた。そういう意味では、私が一番打たれ強い。結果が出ないなかで、軸をぶらさずにレクサスを育てるのには私が適任」と豊田社長。
今後、レクサスは回りの声に左右されないブランドとして生まれ変わり、豊田社長の思いを強く反映したものになっていくに違いない。
《山田清志》