日産ゴーン社長、欧州市場「2016年度まで回復しない」

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日産自動車 カルロス・ゴーン社長
日産自動車 カルロス・ゴーン社長 全 4 枚 拡大写真

日産自動車のカルロス・ゴーン社長は5月10日に横浜市で開いた決算会見で、欧州市場について「2016年度まで回復しない」としながらも、「欧州で日本ブランドナンバーワンを目指す」との方針を強調した。

ゴーン社長は「ヨーロッパは悪い状態が続く。2016年度までは回復しないと思っている。欧州市場が下がって5年目になる。大幅に減少している。昨年は8%減少して、今年はもうすでに8%減少のトレンドにのっているが、おそらく5%くらい減少するのではないか。ただ欧州が悪くなると事前にわかっているので対応はできる」との見通しを示した。

その一方で「過去2年間、私どもは新車投入がなかったものの、市場占有率は維持した。13年度には2車種の主力商品の発売を控えている。これが市場占有率を拡大する一助となる。欧州事業では日本ブランドナンバーワンを目指している。これはすでに多くの欧州諸国で達成している。さらに攻勢をかけて欧州最大の日系ブランドになるための取り組む」と述べた。

日産は13年度のロシアを含む欧州販売で前年度比9.1%増の72万台を計画し、市場シェア4.2%を見込んでいる。12年度実績は同7.5%減の66万台だったが、シェアは前年度と同じ3.9%を維持した。

《小松哲也》

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