いすゞ自動車の細井行社長は5月14日に都内にある本社で開いた決算会見で、2014年度から始まる次期中期経営計画について「1年1年積み上げていけば収益は出てくる体制になっている」とした上で、「中計の数字というものは少し意味が薄らいでいる」との考えを示した。
細井社長は「機関投資家や株主様には中期経営計画というのは数字も含めて精緻なものがあった方が評価をしやすいが、最近、私自身はそんなに意味がないなと思っている。中期の方針が決まっていて、それに沿った形で1年1年ボリュームを積み上げていけば結果として収益がでてくる体制になっていると思っているので、次期の中計で数字を含めて、これが我々の目標ですとやるかというのをちょっと今悩んでいる」と述べた。
さらに「基本方針は出しているし、こういう形でやっていこうよというのは社員の中で共有できている。それを数字に落として売り上げが、あるいは様々な指標がというのをやる意味というのは、そんなに無くなってきている感じがしている」とも語った。