【ホンダF1復帰】実戦まで2年弱、今後の最大注目点はドライバー人事か

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
第1~3期のホンダF1マシンが本社前に勢揃い。第4期は第2期に近い参戦スタイル(パワーユニットをF1チームに供給)となる。
第1~3期のホンダF1マシンが本社前に勢揃い。第4期は第2期に近い参戦スタイル(パワーユニットをF1チームに供給)となる。 全 12 枚 拡大写真

16日、2015年シーズンからのF1復帰を正式発表したホンダだが、現段階での決定事項は「マクラーレンへのパワーユニット供給」という点のみ。2015年の開幕戦までには2年弱という時間があり、今後も様々な動きが話題を呼びそうだ。

やはり最大の注目点はドライバー人事だろう。F1界の実態が、ある意味で「契約はあってなきが如し」ともいえることは周知の通り。最近は以前ほどなんでもアリではなくなっているが、いろいろな面で状況が変われば、お金でなんとか解決、という不文律はある程度以上に健在だ。つまり、2年弱もの長い時間のうちには、それこそいろいろな状況変化と動きが予想される。

マクラーレンの現在のエースはジェンソン・バトン。2008年までホンダ(当時はシャシーもホンダ)で走っていたバトンは、ホンダが撤退したことで英国現地のチーム組織が生まれ変わったブラウンGPに残留し、09年にチャンピオンを獲得。そして10年にマクラーレンへと移籍した。

ちなみに09年のブラウンGPはメルセデスエンジンを搭載して走り、翌10年からはメルセデスのワークスチームへと再度生まれ変わっているのだから、ホンダ、メルセデス、マクラーレンを巡る縁というのも複雑だ。マクラーレンは1995年から一貫してメルセデスエンジンで走っているが、メルセデスが自前のチームを構えたこともあり、新規定となってパワーユニットの優劣が大きく戦況を左右すると予想される14年以降に向けては、別のパートナーを欲していた。今回の最強タッグ再結成には、そういう事情も絡んでいる。そこに、14年以降のF1は環境技術ともリンクしやすい、という参戦意義を見出したホンダが、経済状況の回復もあって復帰を決断、お互いにいい相手が見つかったわけである(マクラーレンは14年まではメルセデスと組む)。

現在のマクラーレンのもうひとりのドライバーは、昨年までザウバーで小林可夢偉のチームメイトだったセルジオ・ペレス。ドライバーとしての能力に加え、母国メキシコの大手スポンサーの支援もある若手有望株だ。バトンとペレスが現段階では最有力候補、ということになるのかもしれないが、それこそトヨタ育ちの可夢偉起用というウルトラCがあってもいい?

また、現在のF1界では大規模メーカーの単独パワーユニット供給というかたちは見られないため、15年開幕に向けては複数チーム供給の話も多方面で進むことが予想される。

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
  3. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  4. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  5. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る