NICT、太陽活動の極大における人工衛星への影響などを注意喚起

宇宙 テクノロジー
NASAの人工衛星、SDOが観測した太陽の画像
NASAの人工衛星、SDOが観測した太陽の画像 全 4 枚 拡大写真

独立行政法人の情報通信研究機構(NICT)は、13日から15日までの間、Xクラス(大型)の太陽フレア現象が4回発生していたことを明らかにした。短波通信に影響を与えるデリンジャー現象の発生についても確認しているという。

この太陽フレア現象は、太陽面東端にある「黒点群1748」で発生しているもの。今回と同規模(Xクラス)の太陽フレア現象は2012年中に合計で7回発生しているが、今回は2日間で4回発生したことになる。

この現象を引き起こした黒点群は太陽面東端にあるが、今後1週間ほどで地球の正面側に。さらに1週間を掛けて西端側へ移動するものとみられているが、正面側に位置している際に今回と同規模の現象が発生した場合、地球周辺の宇宙環境や電離圏、地磁気が乱れる可能性がある。また、人工衛星に障害が発生し、放送や気象観測、GPSを用いた高精度に影響が出てくるおそれがある、としている。

今回のフレア現象でも、稚内から東京、沖縄上空の電離圏において、強い紫外線やX線の影響で短波が吸収される「デリンジャー現象」が同時刻に発生しており、短波を使う漁業無線や航空無線にも実際に影響が出ている。今後2週間は同様の現象発生に注意をする必要がある。

《石田真一》

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