気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2013年5月17日付
●株高消費を後押し、億ション外車、美術品(読売・3面)
●進化競う環境車、ホンダ=エコ技術集めF1復帰発表、トヨタ=レクサスHV全車種そろう、三菱自=山岳レースへ改良版EV(読売・10面)
●マクラーレンと再び、ホンダ「新世代のF1挑戦」(毎日・21面)
●都心タクシー初乗り730円(日経・1面)
●海外15万人体制、インフラ、新興国で(日経・11面)
●トヨタ、北米用小型車仏で生産開始(日経・13面)
ひとくちコメント
ホンダが、自動車レースの最高峰のF1世界選手権に2015年から復帰することを正式に発表した。リーマン危機後の業績悪化から撤退したが、7年ぶり4度目の挑戦となる。
ホンダのF1復帰報道は、すでに3月中旬、朝日が報じて話題になったが、今週の15日も朝日が朝刊の社会面で「正式に決めた」と取り上げたことから、読売などがその日の夕刊で追随していた。
そして、16日午後4時からの緊急記者会見での正式発表。きょうの朝日、東京が1面でホンダ本社前に展示した歴代のF1マシンのカラー写真を掲載。スポーツ面、経済面、社会面などにF1復帰の記事を書き分けた紙面も多かった。
新聞報道後、この間、伊東孝紳社長はF1復帰の是非を問われると「勉強中」とか「徹夜で猛勉強している」とお茶を濁していた。エンジンを供給するマクラーレンのマーティン・ウイットマッシュCEOとともに臨んだ会見の席では「1番になることに大きな意味がある」と、勝負にこだわる姿勢を示した。前回までの「勝てないホンダ」の汚名返上も伊東社長に課せられた責務でもある。