西武、2013年度の鉄道事業設備投資計画を発表…「Smile Train」28両増備

鉄道 企業動向
2013年度は30000系(右)を28両増備。6000系(左)は車内設備の改良が引き続き実施される。
2013年度は30000系(右)を28両増備。6000系(左)は車内設備の改良が引き続き実施される。 全 2 枚 拡大写真

西武鉄道は5月16日、2013年度の鉄道事業設備投資計画を発表した。車両の増備や連続立体交差事業の推進、駅の改良工事などに181億円を投じる。

安全対策では、自動列車停止装置(ATS)の更新や西武秩父線の高架橋耐震補強などを行う。ATSは、カーブにおける速度制限のほかポイント通過時の速度も制限を加えることができる高度化したタイプに更新。西武秩父線は横瀬~西武秩父間で高架橋の耐震補強を行う。池袋線では土砂崩壊防止のため東吾野~吾野間の法面の改良工事を行う。

連続立体交差事業は、池袋線の石神井公園~大泉学園間で引き続き高架化工事を進める。新宿線では、4月に事業認可を受けた中井~野方間の地下化について、今後工事に着手する。2012年10月に都市計画が決定された東村山駅付近の高架化は、事業化に向けて関係機関との協議を進める。

サービス向上の分野では所沢駅の駅舎改良工事を引き続き進めるとともに、池袋駅のリニューアル工事を行う。特急レッドアロー号ではチケットレスサービスを開始する。また、武蔵砂川駅と中井駅でエレベーターの設置などのバリアフリー化工事を行う。

車両については、30000系「Smile Train」の増備と6000系の車内設備改良が盛り込まれた。30000系は20編成124両が既に製造されており、2013~2015年の3年間は10両編成6本と8両編成3本の84両が増備される計画。このうち2013年度は10両編成2本と8両編成1本の28両を製造する。

30000系の増備車は従来のデザインを踏襲しつつ、荷棚を50mm下げて荷物の上げ下ろしを容易にするほか、荷棚の丸パイプをガラス化することで荷物の落下を防止するなどの改良を加える。東京地下鉄(東京メトロ)有楽町線・副都心線に乗り入れる6000系は液晶の車内情報配信装置の設置を引き続き進め、2013年度は5編成に設置する。

環境対策では、駅や踏切の照明器具にLED照明の導入を進めるほか、車両用空調装置の更新に際し代替フロンを使用したクーラーへの置き換えも引き続き進める。

《草町義和》

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