ホンダの高級車ブランド、アキュラは5月13日、2014年モデルの『ILX』を米国市場へ投入すると発表した。
アキュラILXは2012年2月、シカゴモーターショー12で発表。新型ホンダ『シビック』をベースに開発され、アキュラブランドの新たな入門車の役割を担う。初めて高級車を購入する20‐30歳代のいわゆる「ジェネレーションY」世代が、メインターゲット。
アキュラブランドの市販車としては、初のハイブリッドが設定されたのも、ILXの大きな特徴、1.5リットル直列4気筒ガソリンにモーターを組み合わせたハイブリッドシステムは、北米向け『シビックハイブリッド』用がベース。エンジンとモーターを合わせて、最大出力111ps、最大トルク17.6kgmを引き出し、米国EPA(環境保護局)燃費は、市街地14.9km/リットル、高速16.2km/リットルを達成する。二次電池は、リチウムイオンバッテリー。
さらに、2.0リットルと2.4リットルの直列4気筒ガソリンエンジンも用意。2.0リットルは最大出力150ps、最大トルク19.4kgm、2.4リットルは最大出力201ps、最大トルク23.5kgmを発生する。
今回、アキュラはILXにデビュー以来、初の改良を施し、2014年モデルとして米国発売。2014年モデルでは、メカニズムに手を加えず、装備の充実に重点を置く。
新たに採用された装備は8つ。17インチのアルミホイール、新デザインのレザーシート、8方向調整のパワーシート、前席シートヒーター、リアビューカメラ、新オーディオ、アクティブノイズキャンセレーションなど。
装備を充実させながら、米国ベース価格は2万6900ドル(約275万円)に設定。従来よりも1000ドル(約10万円)の上昇に抑えている。