【BMW X3 xDrive 20d 試乗】SUVらしさを引き立てるディーゼルの走り…島崎七生人

試乗記 輸入車
【BMW X3 xDrive 20d 試乗】SUVらしさを引き立てるディーゼルの走り…島崎七生人
【BMW X3 xDrive 20d 試乗】SUVらしさを引き立てるディーゼルの走り…島崎七生人 全 9 枚 拡大写真

型式N47D20C型、2リットル直列4気筒DOHCツインパワー・ターボ・ディーゼル。『3シリーズ』などにも搭載されるこのエンジンは、日本のポスト新長期規制にも適合する。

【画像全9枚】

そしてこのディーゼルエンジン、SUVの『X3』にもピッタリなユニットだ。単純に車重を比較すると、同エンジン搭載の3シリーズ・ツーリングに対し+220kg。このため『X3』では、アクセルをジワリと踏み込むと、アイドリング回転直後の立ち上がりに一瞬のためらいを実感することがある。が、そこから先は2000rpmも回していればすでに悠々と逞しいトルクを発揮してくれ、さらに加速してもまったくストレスフリー。高速走行時の加・減速のレスポンスも問題なしだ。

フロントドアを開けるとフェンダーとエンジンルームの境目のすき間にシール材が仕込まれていたりと、騒音対策も実施されている。マツダの最新ディーゼルよりノイズ、振動の伝わり方は幾分か大きめだが、クルージング時はロードノイズ等にマスキングされ、気にならない……というより十分に快適。家族を乗せてのロングツーリングなど『X3』らしい使用シーンで十分に魅力を発揮することだろう。1名乗車より荷重がかかった状態のほうがより乗り味がしなやかなのもSUVらしい。 

傾斜が強過ぎないフロントスクリーンと不自然に立たせすぎていないサイドウインド、過剰ではないボディサイドのプレスライン、ちゃんと赤いテールランプなど、素直でホッとする佇まいも魅力だ。フードが見え、視界が不自然に遮られないボディ形状だから、1900mmに達する全幅も、試乗中、実際には苦にならなかった。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
  2. ミズノ、カーボン技術活用の新フットギア「MOBILARIA β」発表…ジャパンモビリティショー2025
  3. 「ランクルと戦える」日産の大型SUV『パトロール』日本発売へ、SNSでは「売れるんじゃないか?」と期待の声
  4. コンセプトカーはいっさいナシ!前回とは180度違う、日産の展示から見えた「リアルへの追求」とは…ジャパンモビリティショー2025
  5. 自動車業界の“夢と現実” 日産、今期2750億円営業赤字見通し、トヨタは42車種128万台リコール[新聞ウォッチ]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る