GMのオーストラリア部門、ホールデンは5月15日、『カプリス』の2014年モデルをオーストラリアで発表した。
カプリスは元々、北米とメキシコ市場におけるシボレーブランドの最上級セダン。初代は1965年にデビュー。シボレーブランドの主力大型セダンとして人気を得る。そこから4度のモデルチェンジを実施。パトカーやタクシーとしての需要も多かった。
しかし、5代目のモデルライフ途中の1996年、GMがSUV中心のラインナップに移行するのを機に、生産を終了。カプリスの名前は消滅した。
その後1999年、GMは中東向けの大型セダンとして、カプリスを復活させた。現行カプリスは、ブランド廃止となったポンテアックの『G8』と基本を共用。後輪駆動機構はシボレー『カマロ』のシステムを流用している。
今回、オーストラリアで発表されたカプリスの2014年モデルは、インテリアをほぼ一新。素材の見直しにより品質を高め、最新の車載インフォテインメントへの対応も図られた。一方、外観はクロームメッキの追加や新デザインのアルミホイールを採用した程度。
搭載エンジンは2種類。ひとつは、6.0リットルV型8気筒ガソリン。スペックは未公表だが、従来型は最大出力355ps、最大トルク53.1kgmだった。もう1機種は3.6リットルV型6気筒ガソリン。トランスミッションは、どちらも6速AT。
ホールデンは2014年モデル発売を機に、カプリスの価格を1万オーストラリアドル(約100万円)引き下げ。拡販を狙っている。