【昭文社 マップルリンク インプレ後編】歩行ナビのほか、現地で役立つ周辺検索

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昭文社の海外旅行ガイドブック「デイズ」。ダウンロードのためのQRコードが袋とじ内にある
昭文社の海外旅行ガイドブック「デイズ」。ダウンロードのためのQRコードが袋とじ内にある 全 10 枚 拡大写真

昭文社が旅行ガイドブックと連携して使えるスマートフォン用ガイドアプリ「マップルリンク」。

現地でガイド機能として使いやすさを感じたのが「周辺検索」だ。現在地付近の地図を表示させ、画面下にある「ツール」から「周辺検索」を選ぶと、カテゴリー別のアイコンが表示される。アイコンを左右にスクロールさせると、施設名と現在地からの距離が表示され、アイコンにタッチすれば地図上のピンでその位置が分かる仕組み。また、「物件詳細」を選ぶと、各スポットの詳細情報が写真付きで紹介される。そこには営業時間や最寄り駅なども紹介され、ガイドブックの記載ページも記されている。もちろん、そのポイントを目的地として設定することもできるのだ。

地図は主要観光エリアであれば、道路のストリート名まで表示されるほど掲載情報は詳細で、ショップやホテルなどのアイコン、地下鉄の駅といったランドマークになりそうなポイントは正確に表記されている。表示エリアから外れても周辺の広域地図へと自動的に切り替えられ、いちいちページをめくる必要がない。この辺りはよくできている。また、最新バージョンではGoogleマップへリンクする機能も追加された。当然ながら、この表示を行うにはWi-Fiなりローミングなりの通信環境が必要となる。

その他、旅の基本情報も充実している。空港に到着し、市内までのアクセス方法、お金の両替方法、市内の地下鉄路線図など、空港についてからの必要と思われる基本的なガイド情報も収録。入国時はガイドブックはバッグ内に入れっぱなしということも多く、その点、スマホならポケットからすぐに取り出せる。これで市内まで行けてしまうのだから便利さこの上ない。

残念に思えたのは、国内版のマップルリンクで実現している電車の乗換案内に対応していないことだ。パリのような地下鉄が発達している大都市では、目的地までどの路線を使えば効率よく行けるのか判断するのは結構難しい。列車の時刻まで対応するのは難しいと思うが、せめて路線ルートぐらいガイドしてくれると助かる。通信料はかかるけれど、現地の地下鉄ガイド等とリンクしてくれればなお便利だ。また、バンコクで体験したことだが、タクシーに乗ってスポット名もタイ語でないと理解してもらえないことが多かった。施設名は現地語でも併記してあると便利だろう。

とはいえ、ガイドブックを購入し、あらかじめダウンロードさえしておけば旅行のほとんどがこのアプリでできてしまう。ガイドブックはいざという時のためとしてカバン内に入れっぱなしでもOKだ。対応エリアがまだそれほど多くないのが残念ではあるが、このアプリが使えるだけでも対応ガイドブックを選ぶメリットは十分あると言ってイイだろう。

《会田肇》

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