トヨタ紡織は、新開発のスポーツシートが、レクサス新型『IS』のスポーティバージョン「F SPORT」に採用されたと発表した。新開発シートは、スポーツ走行に適した乗り心地性能と、上質なデザイン性の両立を図った。
新スポーツシートは、身体の曲線にあわせた理想的な凹断面形状で、身体全体を包み込むフィット感と、旋回時にかかる重力加速度から、肩や腰を保持する高いホールド性を確保したのが特徴。スリムで洗練されたシートデザインによって高級感も演出したとしている。
今回のシート開発に用いた「表皮一体発泡工法」は、金型にセットしたシートカバーの中に、ウレタンの原料を注入し、発泡させて成形する。成形したウレタンにシートカバーを被せる従来工法に比べ、より理想的なシート形状となり、高度な乗り心地とデザインを両立する。新工法は、ファブリック、本革、合成皮革など多彩な表皮材による成形も可能となる。
同社は、クルマとの一体感を味わえる乗り心地を追求、レース車両やスポーツカーなどに搭載されたスポーツシートを開発してきた。今後も高性能スポーツシート開発で培ってきたノウハウを活用し、魅力的なシートを提案していく方針。