【F1 モナコGP】優勝のロズベルグ「まるで奇跡」

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モナコGP優勝のニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG、2013年)
モナコGP優勝のニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG、2013年) 全 3 枚 拡大写真

予選順位からさほど変動のない決勝リザルトに見えるが、内容は何度もセーフティーカーが入り、途中で赤旗も提示されるなど、荒れた展開だった。そんななか、今季初優勝を飾ったロズベルグの走りは終始完璧な内容だった。

優勝
ロズベルグ(メルセデスAMG)

「まるで奇跡だよ。僕にとってここは我が家だ。ここで育ち、暮らし、学校に通ったモナコで勝てたことは特別な意味がある。僕にとって特別な日であり、このウィークエンド全体がパーフェクトに推移した」

「レースのスタートは激しい競り合いになった。僕がスタートを失敗してセバスチャンとルイスの接近を許してしまったが、何とか切り抜けることができた。そこから先は余裕でレースをコントロールすることができた。マシンの仕上がりは良好でタイヤも問題なくもってくれた。このことが今日の勝利の決め手であり、バルセロナの状態からここまで改善してくれたチームにとても感謝している」

「僕が史上初の親子によるモナコウイナーなのかい?今聞かされて凄いことだと思ったけど、レース中はまったく気にかけていなかった。僕としては今日のレースに勝てただけで十分に嬉しいし、シーズン序盤の困難な時期を振り切れたという思いで一杯だ。最近の2戦ではポールポジションを取りながらポジションを落としたから、今日のレースでもそのことが常に脳裏にあった。僕はリードが続いて欲しいと常に願っていた。最前列からスタートして後方に転落するのはもう嫌だからね」

「今日はチームが素晴らしいマシンを用意してくれた。短い期間によくここまで改良してくれたと思う。個々の部分の改良は小さなものだが、モナコはわれわれのマシンに適していたから、勝利には十分だったということになる」

2位
ベッテル(レッドブル)

「レースについては、このリザルトに十分満足している。オーバーテイクが困難だということがあるしね。ニコ(ロズベルグ)は立派な仕事をして、レースを最後までコントロールして勝ったのだから、僕は素直に祝福したい。彼にはペースがあったし彼が何かをトライしようとしたとき、タイヤもしっかりとそれに応じた」

「僕のスタートは良かったけど、とにかく隙間がなかった。メルセデスAMGを2台ともパスするだけの勢いはあったと思うが、隙間がないのだから仕方がない。やむを得ずスロットルを緩めたところへマーク(ウェーバー)が現れて、タイトなフォーメーションのまま1コーナーに飛び込むことになった」

「そこから先の1周目は驚くほどのスローペースだった。あれはシルバーアロウズなんてものじゃない。高速道路を2台のバスが並んで走ってるのと変わらない。彼らのストラテジーははっきりと理解できたし、その意味では見事なやり方だったと思うよ。ストラテジーという点で、僕たちは及ばなかった。ルイスを追い越したのはチームのピットストップを含めた判断による部分が大きい。今日のこのリザルトなら文句はないと思っている。チームワークの結果としては立派なものだ」

3位
ウェーバー(レッドブル)

「2列目のスタートということで不利だと思っていたが、スタートは自分でも驚くくらいに良かった。残念なことに1コーナーに向かって僕もセバスチャンもまったく突破口を見つけることができなかった。そこから先はタイヤの温存で1ストップを守ることに注意を集中したよ」

「もしも先頭以下の集団が詰まった場合、2度目のストップをやると確実に渋滞の中に出て行くことになることは予想がついた。というわけで、誰もがロングスティントでマシンを騙し騙し走った」

「ルイス(ハミルトン)を抜けたのは良かった。ピットストップの前後にポジションを落とすのは面白いことじゃないから、今日の彼はさぞかし不満だろうと思う。再スタートをプライムでこなすのは楽じゃなかったが、後はとにかくゆっくりと周回してチェッカーを待つだけのレースになったよ」

《編集部》

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