住友ゴム、低燃費と耐摩耗を両立した高純度天然ゴムを開発

自動車 ビジネス 企業動向
住友ゴム・高純度天然ゴム「UPNR(Ultra Pure Natural Rubber)」
住友ゴム・高純度天然ゴム「UPNR(Ultra Pure Natural Rubber)」 全 1 枚 拡大写真

住友ゴム工業は低燃費、耐摩耗性能に優れた高純度天然ゴム「UPNR(Ultra Pure Natural Rubber)」の開発に成功、2014年以降に発売する一部商品に採用していくと発表した。

同社はこれまで、天然ゴムの改良を新材料開発技術「4D NANO DESIGN」を用いて行ってきた。その結果、天然ゴムに含まれる不純物を除去することで、極微細領域にまでカーボンの分散が向上し、タイヤの低燃費性能の向上につながることと、ゴム分子とカーボンの結合が増えることにより、耐久性が上がり、耐摩耗性能が向上することを解明した。

しかし一方で、不純物を除去することで、これまでゴムを保護していた成分まで除去されるため、そのままでは熱で劣化しやすいことが課題となっていた。

今回開発した「UPNR」は、製造プロセスの改良により製造時の劣化を改善。優れた低燃費性能と高い耐摩耗性能を両立する新しい高純度天然ゴムとなっている。

同社は現在、「UPNR」の製造プラントをタイに建設中で、2014年以降に発売する、低燃費タイヤをはじめとする一部タイヤに順次採用していく予定。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  3. 三菱『エクリプス クロス』新型、航続600kmのEVに…ルノーからOEM供給へ
  4. 空冷ポルシェで1台2億円!? マニア垂涎『シンガー911 DLS』とは
  5. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る