自動車計測装置を手がける堀場製作所は「人とくるまのテクノロジー展2013」に開発したばかりの二輪車用ドライブレコーダー「DR-2000」を出展した。これからバイクを利用している業者に売り込んでいくという。
ドライブレコーダーは車両に大きな衝撃が加わった前後十数秒の前方映像、時刻、位置、加速度、ウインカー操作、ブレーキ操作などを記録するものだが、最近は常時録画できるものが増え、その映像を楽しむドライバーも増えている。そのため、カー用品店に行くと、数多くのドライブレコーダーが並んでいる。
しかし、二輪車用となると、なかなか見当たらないのが現状だ。そんななか、堀場製作所はこれまで培ってきた技術を元に独自の二輪車用ドライブレコーダーを開発した。その特徴は、単に映像を記録するだけではなく、クラウドサーバーでデータを一括管理できること。
簡単に説明すると、映像は運転開始から終了まですべて記録され、堀場製作所のクラウドサーバー「HSSE」に転送される。そして、同社がその解析結果を元に安全運転や業務効率向上を提案しようというのだ。
「ですから、二輪車の運行管理をするには最適なシステムだと思います。そのため、販売については、バイク店などでは行わず、当社を通して行うことにしています。そして、取り付けは専門の業者にお願いしています」と堀場製作所の関係者は説明する。価格は3万円で、興味を示す来場者も多く、同社の関係者は手応えを感じている様子だった。