トヨタのG-BOOKビッグデータ提供は月額20万円、「自治体や企業、研究機関につかってもらいたい」(友山常務)

自動車 テクノロジー ITS
トヨタ自動車 友山茂樹 常務役員
トヨタ自動車 友山茂樹 常務役員 全 10 枚 拡大写真

トヨタ自動車のビッグデータサービスは、クラウドサービスのプラットフォームとして提供される。このサービスの利用料金は、自治体・企業向けでは、標準サービスで1ライセンス月額20万円。発行ID数は50あり、何人かでサービスを共有して使うことが可能だ。

サービスを利用できる端末は、PCだけでなくモバイル機器も含まれる。1ヶ月のみでも契約できるため、まず試しに使ってみたいというニーズにも応えることができる。

この比較的安価な設定に関して、同社の友山茂樹常務は「災害が起きてから防災対策してもしょうがないので、とにかく普及を促進し、積極的に防災対策などに使ってほしい。またビッグデータの活用というのは今、世間で言われているほど進んでいないというのが現状。大学や自治体・企業に使っていただき、そういうところから、次のビジネスの種というのが生まれてくるのではと思っている」と話す。

またビッグデータを二次利用したい場合、例えば交通情報を自らのナビサービスに反映させたいというような場合には、別途費用および契約が必要となる。その場合はケースバイケースで、バッチで欲しいのか、地域のデータが欲しいのか、全国が欲しいのか、など様々なケースに応じて個別に契約していくということになる。

友山常務は「データの価値分の料金は請求させていただくが、(データを)出さないということはもうやめたということ。社会的なニーズがあることは明確なので、トヨタだけのものにしておくのではなくて、データは積極的に出し、広く公表して使っていただこうという趣旨でやっている。」と説明する。現在のDCM搭載車両70万台は乗用車だが、企業が車両の動態管理をこのサービスのプラットフォームでやったほうがいいというケースもあるため、DCMつきの商用車を使いたいという企業にも応じる構えだ。

「1ライセンスあたり年間240万円というお金をいただくので、事業でないとは言えないが、まずは、社会的なニーズに応える、利用していただく、という事を主な目的としている」と友山常務は話す。

《村尾純司@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  2. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  3. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  4. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  5. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る