フィアット パンダ 新型、快適なドライブが楽しめる走りとエンタメ装備

自動車 ニューモデル 新型車
丸味のあるスクエアなシンボルが随所に施されたインパネ
丸味のあるスクエアなシンボルが随所に施されたインパネ 全 14 枚 拡大写真

2011年、フランクフルトショーでデビューしたフィアット・パンダ。この6月より日本で発売されるが、その走りの良さもさることながら、インテリアはパンダらしいお洒落で、機能的なデザインにあふれていた。オーディオやナビも含めたインプレッションをお届けする。

【画像全14枚】

ドアを開けると、丸味のあるスクエアなデザインが随所に施されているのが分かる。シートに始まり、そのヘッドレスト、メーターパネル、ステアリング、エアコンのコントロールパネル等々、それらがすべて同じデザインコンセプトで統一されているのだ。しかも、それぞれがとてもお洒落な雰囲気に包まれていることに驚かされる。もっとビックリしたのがダッシュボードやドアにあしらわれたシボ。よく見ると「PANDA」の文字がびっしりと並べられたものだった。この辺りがイタリアデザインならではのこだわりでもあり、凄さなのだろう。

試乗した日は少し汗ばむほどの好天に恵まれ、外気温は夏日となった中でもエアコンが心地良く効いて、都内~横浜の間を快適にドライブすることができた。話題のTwinAirターボエンジンは、2気筒の0.9リットルとは思えない力強さがあり、街中でも高速域でもストレスをまったく感じさせない。変速時に息付きを多少感じさせるものの、アクセルワークで工夫すれば違和感はすぐに感じなくなる。信号待ちなどで動作するアイドリングストップもブレーキを離すと即座にリスタート。渋滞時や上り坂では動作しないよう工夫されているのも良かった。

パワーウィンドウスイッチはコンソールにフロント左右の分があるのみ。リアは手動式だ。この辺はパンダらしい割り切りが感じられる。それでもステアリングには、オーディオと連携するハンズフリー通話やオーディオコントロールを備えるなど、時代に合わせた機能が備わっていた。また、3つ並ぶメーター内の中央は主としてには情報を表示するマルチメーターとなる。最上段には燃料消費や平均速度、区間距離を示すトリップコンピューターとなっていて、5人分のシートベルト警告表示も用意されていた。

オーディオは本国仕様と同じデザインで搭載されたが、ナビゲーションは日本仕様専用のもの。パイオニア製ナビが2タイプ用意され、上位モデルはポータブル「楽ナビ」として市販されている「AVIC-MRP006」で、FM-VICS以外に渋滞予測データを収録。より密度の高い渋滞情報が得られるスマートループにも対応する(通信モジュールは別売)。もう一つは同じパイオニア製のベーシックなPNDである「AVIC-MP33 II」。渋滞情報は良くデータだけになるものの、3Dジャイロを備えてGPS測位ができなくなるトンネル内でも自車位置を見失わない。バックカメラには上位の「MPR006」と組み合わせが可能だ。

双方ともパンダ純正となるが、市販品との違いは専用アタッチメントで違和感なくダッシュボードに取り付けられるようになり、電源コードも一切露出されないこと。取り付け位置はエアコンの吹き出し口の最上段にビス留めされ、取り付け状態はしっかりとしている。一方、本国仕様の「Blue&Me」には他のFIAT車と同様に対応しておらず、USB端子もなく、通信による目的地検索もできない。そのため、ステアリングスイッチ右側にある2つのスイッチはダミーとなってしまっている。

オーディオはBluetoothによるハンズフリー通話には対応しており、標準ではCD/MP3だけが再生可能だが、ディーラーオプションでiPod対応ケーブルの装着が可能。3万円前後とやや高価だが、装着時はステアリングスイッチでのコントロールが可能になる。オーディオ用スピーカーはフロントがツィーターとウーファーのセパレート2ウェイ。リアのフルレンジと合わせ、計6スピーカーが組み合わされる。再生してみると中低域がしっかりとし、高域も控えめで心地良い響きだ。決して“超Hi-Fi”とまではいかなくてもドライブで楽しむサウンドとしては充分なクォリティを備えていると思う。

これまでの“質実剛健”なイメージを超えて、十分に快適な走りが楽しめた新型パンダ。200万円を超えたとは言え、洒落たデザイン、快適なまでの走り等々、その内容を知ればほとんどの人が納得いく設定ではないかと感じた。

《会田肇》

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