神戸製鋼所、2017年度に神戸製鉄所の高炉を休止…川崎社長「今しかない」

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神戸製鋼所は、自動車メーカーが生産の海外シフトを加速するなど、国内の中長期的な鋼材需要減少が見込まれることから、最適生産体制の構築、合理化を進めるため、2017年度を目処に、神戸製鉄所の高炉を休止すると発表した。

神戸製鉄所の上行程設備を加古川製鉄所に集約する。

設備集約に向けて、加古川製鉄所は、ブルーム連続鋳造設備と溶鋼処理設備を新設するとともに、加古川2分塊工場の能力増強投資を実施する。

加古川製鉄所で、一連の設備が完工し、品質、安定操業が確立した段階で、神戸製鉄所の高炉をはじめとする上工程設備を休止する。これにより、上工程の余剰設備能力の解消と、コスト競争力強化を図る。

神戸製鉄所は高炉が1基で規模が小さいほか、コークス炉を持たないなど、生産コストが高いのがネックとなっていた。

加古川製鉄所に新設するブルーム連続鋳造設備は、神戸製鉄所に蓄積された特殊鋼の製造技術ノウハウを結集した最新鋭の設備とする。最新鋭の連続鋳造設備と、高級鋼製造に不可欠な新溶鋼処理設備の活用により、品質競争力や納期対応力を強化し、特殊鋼線材・棒鋼、自動車用高張力(ハイテン)鋼板、エネルギー分野向け厚板などのオンリーワン製品の拡販を目指す。

同社の川崎博也社長は記者会見で「(赤字の)鉄鋼事業の損益が頭を出す(黒字化)ことが見えてきた時に(高炉休止を)やるべきと考えた。今しかないと決断した」と述べた。

《レスポンス編集部》

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